DIARYダイアリー

年越しキャンプ 1 ~満月の年越し~

2021年1月11日

初めてのニュージーランドでの年越しを無人島で迎えた。以前からキャンプに誘ってくれていたファミリーと年越しキャンプに行った。私がキャンプをしたのはモツオラ島という無人島で、一番近くの街からボートで20分ほどで行くことができる。少しボートで移動したら美しい自然が私を出迎えてくれた。ニュージーランドのビーチには何度も行ったことがあるけれど、こんなにも透き通っているビーチは初めて。ボートから、海底の貝殻を見ることができる。

朝はゆっくりと起きて、ビーチの音を聞きながら本を読んだり、海で泳いだりして日中を過ごす。美しい夕陽とともに、一日が終る。

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父と山でテント泊をしたことは何度もあるけれど、同じテント泊でも全くの別物。山では、登山という緊張感のある生活。ここでは、朝からリラックスをしてゆっくりとした時間を過ごす。

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31日、キャンプをしていると日付感覚がなくなるから当日に大晦日だと気づいた。キャンプの定番、インスタントラーメンで年越し蕎麦ならぬ年越しラーメンをいただいた。テントの中で夜食べるラーメンはとても美味しい。家で食べるラーメンとは味の感じ方が違う。汁が体の芯までしみる。

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この無人島の丘からは360度の景色が見ることができ、オークランド やオマハなどの町が見渡せる。各都市で、年越しと同時に花火が打ち上げられる。その花火を一望できる丘を目指して、暗い夜道を歩いた。その丘に登るのは初めてだった。あまり頼りげない看板をヘッドライトで照らしながら歩いた。丘のてっぺんは明るい満月の明かりで照らされていて遥か遠くまで見渡せた。

オークランドをよく見渡せそうなスポットに行くと、カップルの先客が、、、そっと後ずさりして違うスポットを探索。カップルとは少し距離を置いた。丘の上は、私達とそのカップル以外には誰もいなくて静かな場所だった。

波の音を聞きながら星空を眺める。月が明るいかため大晦日には、たくさんの星は見れなかったけれど、新月の時はここはまるでプラネタリウムの世界になるのだそうだ。

「あ、花火だ。」オークランドのスカイタワーの花火が見えたと思ったら、周りの街からも花火がどんどん上がっていた。急いで時間を確認すると0:00。2021年が始まった。とても静かで、人混みとは無縁のところだけれど、遠くに上がる数か所の花火を同時に見渡せる。

いつもなら、年越しの12時になった瞬間に友達にLINEをしていた。だけれど今年は、LINEもSNSも無し。キャンプ中はあえてSNSを使わないことにしていたから。

目を閉じてゆっくりと深呼吸をして潮っぽいそよ風を吸い込んだ。自分の時間を大切に使って、2020年に別れを告げれた。

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