DIARYダイアリー

学期末テスト終了!

2020年12月 1日

私はニュージーランドで初めて本格的なテストをした。ニュージーランドの学校の仕組みは日本と違う。

日本では毎学期中間と期末試験があるけれどニュージーランドでは毎学期必ずあるわけではない。教科によってテストがある学期もあればない学期もある。それらのテストの結果によってクレジットというものが貰える。
テストの評価は下からNA(不合格),A(合格),M(メリット),E(エクセレンス)。評価が上に行くほどクレジットを沢山貰える。1年で貯めたクレジットの合計によって次の学年にあがれるか、スペシャルなネクタイを着けれるかなどが左右される。

この1年で今までいくつかの試験を受けたのだが、なぜ今回が本格的と言ったのかと言うと、今までの試験は全て学校の先生が作ったものだが、今回受けた試験はニュージーランド政府が作ったものだからだ。
今学期は学年の最後の学期で、1年のまとめの試験を国が用意する。NCEA という名前だ。約1ヶ月に及ぶ試験期間で、全学年の生徒が1日に最大2教科のテストを受ける。私の場合、1週間に1教科しかテストがない週や、1日おきにテストがあった週もあった。
同じ時間に同じテストをニュージーランド中の生徒が一斉に受けるのだ。まるで英検のような感じだ。
そして面白いのが、生徒はテストがある日のみ学校にくる。寮生でもテストがなければ家に帰れる。自分が選択している科目の試験が終われば各自、夏休みが始まる。
本来ならば、留学生も試験が終わったらすぐに帰国できる。しかし、今回はコロナウイルスの影響でニュージーランドの入国規制が緩和されていないので帰国することはできない。
私は、この休みをオークランドで過ごし、それから年末年始にはキャンプに行く予定がある!海外で過ごすクリスマスにずっと憧れていた、町中が赤や緑、イルミネーションで包まれていて町中がキラキラしているあの雰囲気を味わってみたかった。

さて、試験の話に戻す。基本的にほとんどの試験が3時間。今まで1時間のテストしか受けてこなかったから3時間と聞いたときに驚いた。でも意外と受けてみると3時間が足りなくなる。数学も今回はギリギリに終わった。
自習の3時間は果てしなく長く感じるのに試験の3時間はあっという間に過ぎるから怖い。そのほかにもニュージーランドの試験で驚いたことは、まだまだ沢山。
まず、自分が受けている授業科目の試験を必ずしも受けないといけないわけではない。試験の表紙にチェックをする項目があり、試験を受けないと選択した人はここにチェックをする。この試験には答えは書いてないというのを伝えるためのもの。
日本だと、全然勉強してなかったから答えを書けなかったという生徒は沢山いるだろうけれど、最初から試験を受けるかどうかの選択を生徒ができるのは驚き。
それから、ほかにも驚いたのが試験が終わった人から退場していい事。最初の1時間が過ぎれば退場できる。試験を受けないという選択をした人は、最初の1時間寝ていて、1時間過ぎたらすぐに帰っていく。
試験を受けないという選択をする人はかなりいて、1時間が過ぎてみんなが一斉に退場する姿を見てすごく戸惑った。
私からすると、テストを受けない?どういうこと???と困惑状態だ。
私の感覚は期末試験は必ず受けるものだが、こっちの生徒の感覚は受けても受けなくてもいいもの。
試験を受けない理由は様々で、例えば、もう既に次の学年に上がるために必要なクレジットを取っているから試験を受けなくても良いと思っている人、勉強をしてないから受けない人などがいる。
国によって授業や試験の仕組みはかなり違うこと、それから生徒の試験に対する考え方の違いを知った。
留学を始めてから一年、まだまだ発見することが沢山ある。

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