DIARYダイアリー

一年ぶりのロックダウン

2021年8月18日

昨日、ニュージーランドでコロナウイルスの新規感染者が一人、コミュニティーで出たことにより最小3日間のロックダウンが発表された。ニュージーランド全土がロックダウンになったのは去年の4月ぶり。オークランドで感染者がでて、オークランドのみロックダウンになることは何度かあったが全土のロックダウンは2回目だ。

感染者のニュースが出た時、私はミュージカルの練習をしていた。本来は今週はcollegiateweekendという行事が行われるはずだった。そこで、2年に一度、学校の行事としてミュージカルを披露する。私たちは、半年間、準備をして、昨日が最後の練習だった。木曜日から土曜日にかけて三公演をする予定だっのだ。昨日の練習の最後に、先生から「ロックダウンになるかもしれないけど必ずいつかは公演できる」と言われた。その時は、感染者は一人だけだし、さすがにこの地域はロックダウンはしないだろうと思った。しかし、1時間後、私たちはロックダウンすることを先生に告げられた。

生徒も先生も大パニック。寄宿学校なので、近くに住んでいる人も遠くに住んでいる人もいる。いつもの週末は、国内の生徒は基本的に自宅に帰る。夜18時にロックダウンの発表があり、日付が変わる前に学校を出ないと自宅には帰れなくなってしまう。急いでみんなパッキングをして帰っていった。飛行機が取れないからと友達の家に行くという子達もいた。誰も予想していなかった事態になった。

collegiateweekendではミュージカルの公演と各寮対抗のハカの披露をする予定だった。しかし、もちろんcollegiateweekendはキャンセル。ミュージカルだけは、どういったかたちになるかわからないけど公演させてもらえることになった。何か月も練習を重ね、準備をして、やっと本番だと思っていたから本当に悔しいけど、気持ちを切り替えて、次の本番を迎えたいと思う。

ロックダウン中は、男子も女子も、それぞれの寮に集まり一つの大きなバブルとして生活する。買い物などは先生が代表して言ってくれる。プチホリデーのような感じ。去年のロックダウンではクッキングしたり毎晩映画を見たりと楽しい生活を送った。だから、少し楽しみな気持ちもある。

一人の新規感染者でロックダウン。改めてニュージーランドの徹底振りに驚かされる。大袈裟だな、と思うこともあるけれど、結果としてコロナフリーの安心した生活を送れている。マスクもいらない、気兼ねなくお友達とも一緒にいられる。これがどんなに幸せなことか。この早急な対応のおかげでロックダウンも長引くことなく終わるだろう。

先の見えない不安な未来を、希望のある未来と導いてくれているニュージーランドの政府の方達には感謝の気持ちでいっぱいだ。何事もポジティブに考えよう。自分にとって有意義な時間の使い方をしよう!

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